オーストラリアで家を買う! | 値段交渉編
こんにちは。
オーストラリアでお家の買い方についてまとめてみました。
メルボルンで家を買いたい方には耳寄りな情報もまとめておきましたので良かったら見てみてください!海外生活において、家を買うことはなかなか大変かと思います。(実際とても大変でした↓)
少しでもお役に立てたら幸いです!
今回は、家を購入する際の最後のプロセスについてまとめてみました。
- どうやって家を買うのか: オークション?プライベートセール?それとも・・・
- 契約時の契約書確認や、デポジットの支払い方法
- 家購入のお得な情報
- まとめ: 買ってみて思ったことなど・・・
私達自身が購入した体験について書いてあるので、良かったら最初にご一読を↓
決着編に至るまでの、準備編についてはこちらからお読みいただけます↓
今回の目次になります。
それぞれの買い方
ターゲットの家が決まったら、まずはその家がどのような形で売られているのかをチェックします。
New home: 新築を買う場合
新しい家は、ディベロッパー(develper)さんのオフィスで話を聞いたり、交渉したりします。
もし、off the planとあれば、家はまだ着工していない段階で、フロアプランなどしかみることができませんが、税金(land transfer, or stamp duty)が免除になります。これはとても大きいです。
税金は約5%なので、もし800K(1K=1000)の物件を買うのであれば、普通は物件の値段に加え、約400万円ほどかかるのですが、それが免除になります。
Private Sale: プライベートセールの場合
プライベートセールの場合はオークションが行われないので、直接不動産屋さんに交渉します。
インスペクションの際に、買いたい旨を申し出たり、インスペクションに行った後に不動産屋さんに電話したりします。いずれにせよ、不動産屋さんに行き、契約書に金額を提示し、あとは返事を待ちます。
Private Saleの場合は、他にもオファーがあれば、そのオファーの値段を比較して、売る人が買う人を決めます。
オファーの金額が一番上でも、売る人がOKを出さなければ、買えません。たいてい、そこから20K-30Kくらい上を提示してきます。
ここは、賭けになりますが、値段交渉の際には、なるべく少しずつ提示額を上げていき、なるべく最小限に抑えられるようにします。そのやりとりが、電話などで4−5回続くので、粘ってみましょう。
Auction: オークションの場合
予算の設定
オークションでは、まずは最高いくらまで行けるのか、家族で相談しておく必要があります。
ターゲットの物件に似た、他のオークションを下見してみて、似たような物件で、同じ時期に、いくらぐらいの価格になったのか、そういうのも知っておく必要があります(ネットでも確認できますが、オークションの結果は公表されないこともあるので・・・)。
参加者の確認
実際にオークションでは、見に来ている人達をインスペクションの時から観察しておく必要があるかと思います。
投資のために買おうとしているのか、住む家を買おうとしているのか・・・?
どういった人がオークションに参加しそうなのかを見ておくといいと思います。
投資のために買う人たちが多い場合は、オークションも値段が上がりやすいそうです。
いざ、オークションに参加する前に
参加する前に、資金の準備をしていく必要があります。チェックを持っていくか、その場でお金を振り込めるようにしておくといいです。チェックの場合は予め銀行で、チェックブックを作ってもらうと便利です。
オークションは心理戦
そして、いざ参戦!なるべく入札(bid)はギリギリまで待つといいと思います。誰かがbidしても焦らず、途中までは価格が上がっていくのを様子見します。限度額近くなってきたら、いきなり参戦すると結構インパクトがあります。
いざ、bidしたら、他の入札者の顔色を見ながら、少しずつ上げていきます。例えば、500-1000ドルぐらいずつ、ちびちび入札額を上げていって、もうギリギリの額になってきたら、突然5000ドル上げてみるとか、他の入札者がびっくりして諦めるということもあります。
オークションは心理戦です。相手をいかにして諦めさせるか、場数を踏むのが一番いいですが、初めての場合は、事前に色々オークションを見て、自分たちの作戦を練っておくといいです。
オークションでのショックな出来事・・・
私達は、目当ての物件を最初にいくつか見に行って、愕然としました・・・。
目安とされている価格(range price)の200Kも300Kも上にいくことがあり、落札どころか、bid(入札)すらできないオークションもありました・・・。そして、落札価格を知って、更にショック・・・。
特にオークションでは、人気のある、価格が上がりやすい物件が多いので、オークションに行ってみて、難しそうだと思えば、Private Sale の物件を探すのが手っ取り早いようにも思います。
購入が決定したら
契約書にサイン
契約書にサインをします。その後早いうちに、契約書は、不動産弁護士(conveyancer)に見てもらいます。不動産屋さんが紹介してくれることもあります。契約書に特に問題がなければ、OKです。
一応クーリングオフの期間が3−7日ほどありますので(要確認!)、その間にconveyancerに見てもらうといいです。
もし、お友達にもう家を購入した人がいれば、その人にconveyancerを紹介してもらうのもいいかと思います!
デポジットの支払い方法
購入することが、決まったら、デポジットを振り込む必要があります。購入価格の10%です。チェックを準備して、持っていく場合は予め、銀行でチェックの用紙を発行してもらうといいです。手数料が10−20ドルほどかかるかと思います。
私達はチェックを持って行きましたが、結局はオンラインで支払いました。一日の支払い限度がありますから、夜中に2つの銀行口座を使って、計3回支払いました。2つの銀行で1回の限度額いっぱいの額を送金し、残りを日付けが変わったら振り込みました。そうすれば、手数料がかかりません。
大きな額の送金ですから、20ドルぐらいって思うかもしれませんが、大きな額だからといって、小さな額を見過ごさないように・・・。少しでも節約する気持ちが、価格交渉でも大切ですよね!
First Home Buyer(初めて家を購入する人)の特典!
ここで、耳寄りな情報です!初めて家を買う人は、色々な特典があります!
10000ドルのボーナス!
初めて家を購入する人にお得な情報です。もし、ビクトリア州で、初めて購入する家が750K以下であれば、First Home Owner Grantとして、10Kのボーナスがもらえます!
(こちらを参照してみてください!↓)
Applying for the First Home Owner Grant | State Revenue Office
税金免除または割引
そして、税金(duty)も無料または安くなります。600K以下であれば印紙税は無料で、それ以上であっても、かなりの減税となります。
Dutiable value ($) | Normal duty ($) | Duty after concession ($) |
---|---|---|
605,000 | 31,370 | 1045 |
625,000 | 32,570 | 5428 |
650,000 | 34,070 | 11,356 |
675,000 | 35,570 | 17,785 |
700,000 | 37,070 | 24,713 |
725,000 | 38,570 | 32,141 |
745,000 | 39,770 | 38,444 |
(こちらを参照してみてください↓)
First home buyer duty exemption, concession or reduction | State Revenue Office
700Kの家を購入した場合の比較
実際に700Kの物件を購入する際に支払う額を、初めての人とそうでない人で比較してみました。
初めてではない人が支払う額
700K +37070 (stamp duty) = 737,070
初めての人が支払う額
700K -10K(first home owner grant) + 24,713 (stamp duty) = 714,713
なんと、22,357(二百万円ほど)お得!!浮いたお金で、たくさん家具が買えたり、簡単なリノベーション費用に使えますね!
期間限定お得情報!!!(25 November 2020 - 1 July 2021)
なんと、上の情報を調べていて発見したのですが(無知・・・)、2021年7月1日までに自分で住む家を購入した場合、税金(stamp duty)が25%ディスカウントになるという、とっても耳寄りな情報が!そして、このディスカウント、$1 million 以下の物件まで可能なのです!
コロナの影響で、色々と政策が打ち出され、結構見ていたのですが、見落としていました。750K-1M の物件を考えているのなら、7月までに買えるといいですね!
こちらが詳しい情報です↓
まとめ
2021年のオーストラリア・ビクトリアの不動産状況
かなり長くなりましたが、オーストラリアで家を購入する方法について、まとめてみました!私たちは3-4年前から買いたいと考えていて、やっと買えたのが2021年でした。その間に家の価格も随分と上がってしまいました。価格は下がるという話もありましたが、2021年コロナが収束し始めた今、不動産は活況です・・・。買わずにいれば、「買う買う詐欺」かのごとく、このまま買えないままだと思い、「えいやー!」の勢いで買いました。結果的には良かったかと思います。(周りの友達も「買ったの?」といつもきかれてました・・・やっとのやっと「買ったよ。」と言えました・・・。)
オーストラリアの不動産とインフレ
オーストラリアのインフレは日本の比になりません・・・。つい数年前、メルボルンでは、週末3ドルで乗れた電車が、今はオフピークの運賃でさえ、6ドル以上です・・・。現金だけを持っていることは、それなりのリスクがあると考えてもいいかもしれません。 これから、まだインフレは続くでしょうから、不動産価格は上下の変動は多少はあるとは思いますが、大きく下がることはないように思います。 今ある貯金(deposit)で買える物件を早いうちに買うのがいいと思います。と、自分たちは早く買えば良かったと、色々後悔していますが、少しずつ前進あるのみですよね。後ろを向かずに、前を見ていきたいと思います!