成功バイリンガルとは?!
こんにちは!
バイリンガルといっても、その定義も難しいし、前に書いたように、定義の分類も難しいですよね・・・。
(過去記事はこちら↓)
バイリンガルなんて、様々で、色々なバイリンガルがいるということ・・・。
でも、様々なバイリンガルに至るまでの背景もあるはず・・・。
その中で、成功バイリンガルはどんなバイリンガルなんだろうと思いませんか?!今日は、ある文献から、成功バイリンガルのポイントについてまとめてみました。
バイリンガル研究の背景
今までの話と結構かぶりますが、二言語相互依存説という「一つのことばを強めると相乗効果でもう一つのことばも同時に強まる傾向がある」という考え方があります。
バイリンガルになると、相乗効果があるというのは魅力的ですよね!
そして、ことばの力というのは、大きく分けて、2つあるということです。それがBICS(伝達言語能力) とCALP(学力言語能力)と言われるものです。
BICSは比較的簡単に2−3年でネイティブレベルになるけれど、CALPは、5−7年かかると言われています。
そして、バイリンガルで成功するには、このCALPを伸ばすことが必要だと言われています!!
(過去の記事で、BICS, CALPについて、少し説明しているので、良かったら読んでみてください。BICS「会話面」 CALP 「認知・学力面」で、紹介しています。)
リサーチの内容
BICSがネイティブスピーカー並みになるという、海外滞在2−3年を過ぎた高学年の日本人児童を対象に、 会話力テストを日英同時に実施し、どのようなところが強いか弱いかを調べたそうです。
まとめ
一般的に、話すだけだったら、滞在年数がある程度あれば、どの子どもも上手に話すけど、もっと高度な面で差が大きく出るようです。
そして、海外在住の日本人の子どものことばは、滞在年数や性格よりも、家庭でのことばの環境や読書の質や量の影響が大きいようです。
←様々なバイリンガルのがいる一つの要因ではないかと思います。
成功バイリンガルになるには
最後に成功バイリンガルになるポイントが3つありました!
1. 小さい頃から2つの言語に親しむ
海外在住であるなら、お子さんが産まれた頃から、日本語で話しかけることがいいと思います!
2. アカデミックなものを扱った読み書きを2つの言語で行う
これはまさに、家庭での読み聞かせがかなり効果的なのではないでしょうか。
3. 家庭で、2つの言語をきちんと区別して使う、そして2つの文化に対して肯定的な態度を持つ
使い分けは、前にも紹介しました↓
英語で育てるにしても大事だと思います。英語で話しかけると決めたのなら、英語のみで話しかける必要性があると思います。
うちの場合、母は日本語、父は韓国語、父母間では英語という使い分けだけはブレてないと思います(他の育児に関することは常々色々ブレブレですが・・・。)。
最後の文化に対して肯定的な態度というのは、忘れがちになると思いますが、
親は自分が話すことばに自信を持ってもらうことが大事なのだと思います。
それが、見えないと、子どもも話したがらなくなると思いますので・・・。
日本に日本語にプライドを持って話すことが大事だと思います⭐︎
以上、長くなりましたが、成功バイリンガルいかがだったでしょうか?!バイリンガル子育ての参考にしていただけると嬉しいです♡
参考文献
米田佐紀子著「成功バイリンガル 養成に関する一考察」 Hokurikugakuin Junior College 2003