メルボルンの学校|学校システムについて思うこと・・・
こんにちは。
チビのプレップが始まって、2ヶ月になります。
元々、学校関係に従事していたので、オーストラリアの学校システムにも、とても関心があります。
学校に従事する立場と親の立場、両方の観点から、これまで見てきたオーストラリアの学校の様子について、ちょっと考察してみたいと思います。
ずっと、趣味の話ばっかりだったので、久々真面目に😅
学校にもITの波
私が、日本で勤めていたのは、10年以上前になるので、ちょっと遅れているのかもしれませんが、オーストラリアの学校教育、良くも悪くもIT化が進んでいるように思います。
お金の支払いはアプリで
まずは、
お金に関すること。
お金の管理は、先生の仕事でしょうか?
お金の管理は、思いの外、物理的、精神的に負担がかかる業務です・・・。
会社にだって、経理や財務があるので、お金の管理って少しの金額でも、管理するには、かなり神経を使います。
集めたお金を数えたり・・・
支払いの有無を確認したり・・・
然るべき場所に保管したり・・・
お金の管理は色々大変です。
先生方の負担ができるだけ軽くなるよう、また他の業務に集中できるよう、お金の管理をどこかに委託するのはそんなに悪いことではないと思います。
アプリを使ってお支払い
「お金のことは先生にきかない。」
というのがオーストラリアでは大前提になってるように思います。
今のところ、お金の支払いは全てアプリから行っています。
こんな感じに、学校に支払うものは、アプリを通じて支払い、管理されています。
学童保育でも・・・
こちらの学童保育(before after school care)でも、先日、支払いについて質問したら、本部に聞いてくださいと、ケアをする先生は完全にノータッチでした。
最初は、
ちょっと冷たい・・
なんて思いましたが、先生は、子どものケアや教育が第一で、お金のことまで管理するとなると、そちらがおろそかになりますから、ある意味合理的で、正しい…
お金の管理に関しては、それこそ今のテクノロジーを利用して、テクノロジーが対応できないことに、先生方は集中してもらうのが鉄則だと、再確認した次第です。
欠席連絡はアプリで
チビの学校では、出欠管理もアプリを通して、先生と学校の事務の連携が整っています。
アプリで、簡単に児童の欠席を学校全体で把握しています。
そして、欠席の連絡も、オンラインです。欠席連絡がない場合は、親にテキストで連絡が来ます。
先日遅刻することがあり、連絡をしたつもりが、通っていなかったみたいで、携帯にこんな連絡がありました。
Notification: (子どもの名前) is listed as an Unexplained Absence - Please login to (アプリ) to update our records.
学校から、来てないよーって連絡があったんです。
そして、遅刻して学校に連れていった際は
- 事務で出席確認をしてもらい(PCで)
- 親はサインをして、
- 事務の人に教室まで送ってもらいました。
なんてことない流れですが、一連の流れがとてもスムーズで、出欠の管理を学校全体で徹底しているよう思いました。学校全体で生徒を把握してることは、保護者にとっても、担任の先生にとっても、とても大事なことです。
何か間違いがあってはいけませんから、確実に一人一人を把握するにはいいシステムだと思いました。
出欠管理は案外複雑
以前の職場での出欠管理は、
- 保護者から事務に欠席の電話(朝、たくさんの電話対応)
- 事務が先生に欠席連絡(事務の人は欠席した子の担任に一人一人報告)
- 先生は欠席の人数を黒板に記入(学校全体で把握するように)
- 欠席連絡がない場合は保護者に連絡・確認
遅刻した場合はこれまた出席確認が色々と複雑でした・・・
↑どこで伝達・確認ミスが起こってもおかしくないくらいの業務です。
アプリで、学校全体で把握することができれば、学校に送り出す保護者も、日々の業務が大変な先生方も安心できるんじゃないかなと思います。
出欠管理はとても大切な業務
出欠の管理はとても大切な業務です。
去年、日本の保育園で、バスの中で子どもが残されて亡くなってしまうという、
とてもとても痛ましい事件がありました・・・。
普段は送り迎えをしないお父さんや、おばあさんが、子どもを降ろすのを忘れて、車に取り残されてしまうといった事故もありました…。
欠席の確認を、学校全体で把握し、保護者に速やかに連絡をとることはとても大事なこと...
万が一、子どもが来ていなければ、即座に保護者に連絡し、確認さえしていれば起こらなかった悲劇です…
絶対に絶対にあってはならないこと・・・
でもミスは起こりうるもの…
ヒューマンエラーであれば尚更・・・
という前提をもとに、テクノロジーを使って、そのエラーを限りなくゼロに近づけていくことは、保護者や子どもたち、先生に安心を与えてくれることだなあと思いました。
そういう意味で、アプリでの出欠確認はとても合理的であるように思います。
何でもテクノロジーばかりと批判的な視点もあるかもしれません。
でも、数えたり確認したりすることって、ヒューマンエラーが起こりやすく、むしろそれ以外の業務に先生に集中してもらうためにも、テクノロジーが代替できるところは、どんどんしたらいいんじゃないかなと思います。
日本の保育園での事故も、連絡体制がテクノロジーの手を借りて整っていれば、防げたかもしれません…。先生方も忙しいです。先生の業務のバランスを考えながら、テクノロジーとうまく付き合っていくのは、これからテクノロジーと生活していく子どもたちにとっても、良い規範になるのではないかなと思っています。
スクールランチ
オーストラリアでは、みんなで同じものを食べる給食というのは、絶対無理です。
ベジタリアンやハラルの家庭、アレルギーのことなど、乗り越えるべき壁が高すぎるからです。
私は、土曜日も入れると…週に6日、お弁当を作る日々… まだ2ヶ月なのに、本当にネタがありません・・・!
切って入れただけのランチボックスばかりです😅
子どもも飽きてそう😅
給食への憧れ
日本の学校給食ってなんて素敵なシステムなんだ〜って思います。
栄養満点で、毎日あるなんて!
こちらでは、学校によっては週一くらいからスクールランチがあります。
選択制で、親が事前に申し込む感じです。
チビの学校では、来週初めてあるみたい…(コロナの影響でずっとなかったようです・・・)
🌭 ホットドッグ
🍣 スシ
だそうです💦
日本の給食とくらべると、栄養バランスも何もない感じではありますが、ランチタイムが楽しいものになってほしいなぁと思って、アボカドきゅうりとツナのスシを頼みました!
日本の給食食べたらびっくりするだろうなあ・・・って思いながら、毎日切って入れるだけのランチ作ってます😅
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担任の先生
担任の先生が2人?!
こちらでは、担任の先生が2人体制のクラスもあります。
これは、どちらがいいのか一概には言えませんが、担任の先生が2人の場合も色々メリットはあるようです。
例えばバイリンガルの学校では、曜日によって、日本人の担任の先生、オージーの担任の先生がいるところもあるようです。
担任の先生が違うと、言葉の切り替えに良いようです。
また、これは先生の立場からになりますが、週に3日だけ勤務したいという先生の要望も可能になります。学校の先生、特に小学校はオーストラリアでも、女性の先生の割合は多いです。お子さんが小さいうちは、少し仕事をセーブして働きたい先生がいてもおかしくはないと思います。
個人的には、週に3日だけ働く担任の先生がいても良いんじゃないかなって、私は思っています。
オーストラリアの働き方ですが、3種類あって、
- full-time:週38時間働く
- part-time:38時間以下だけど、常に同じ時間働く
- casual:人手が足りない時に必要な時間数働く
↑のようになっていて、日本のパートタイムと少し事情が違います。日本のフルタイムのように、パートタイムとして働き続けることができます。
周りのママさん友達は、子どもが産まれるまで、ずっとフルタイムで働いていて、子どもが産まれて産後復帰したら、パートタイムとして働いている人が多いです。
もちろんお給料は少なくなりますが、保障などはしっかりあって、待遇はフルタイムと変わりません。そして、フルタイムで働きたくなれば、そうすることもできますから、ママさんワーカーには、とても働きやすい環境だと思います。
一概に担任が2人体制の方が良いとは言えませんが、働きやすい職場であることは、子どもたちに、ポシティブな影響を与えるように思います。
まとめ
思ったより長くなってしまいました😅
2ヶ月弱ではありますが、色々と見えてきて、感心すること・えーって思うこと、色々ありました。まだまだ色々出てくるかと思いますので、またその時報告させてください。
今日もありがとうございましたー!