海外生活での日本語時間 |おうち時間ならぬ車時間活用法・・・
こんにちは!
海外で生活する日本の子どもたちは、いったいどれくらい日本語に触れているのでしょうか。
うちも、そのままにしておくと、「ルー語」になってしまいそうです・・・。
今日は、
- 文献をもとに、海外での日本語時間は大体どくらいなのか、日本語時間は、どんな風に捻出できるのかについて、
- 実際に、4歳のうちのチビの場合はどれくらい日本語にふれているのか、
- 日々実践できる、簡単な日本語時間の捻出方法
について紹介できればと思います!
目次はこちらです。
海外生活では日本語はどのくらい使っているの? - あるカナダ育ちの男の子 -
おなじみ「バイリンガル教育の方法」で、著者の中島和子先生は、実際に息子さんの子育てについて少し触れています。
息子さんが育った環境は、はカナダだったそうで、日本語が自然には育ちにくい英語圏でした。カナダは英語圏で、移民が多い国なので、私達が住んでいるオーストラリアにも近いものがあります。
カナダで息子さんは、家で両親と日本語にしたり、日本人に会ったら日本語を話すという使い分けを徹底されていたそうです。そんな息子さんの日本語時間、興味がありますね!
学校に入る前
息子さんが2歳くらいまでは、日本から親戚を読んで、シッターを頼んだり、2歳以降は日本人の老夫婦に週何時間か預かってもらったりすることもあったようです。学校に通うまでは極力日本語の環境を作り出していたようです。
シッターさんをつけたり、老夫婦に預かってもらったりと、色々工夫されていて、特に老夫婦に預かってもらうのは、日本語のバラエティを増やすという点で、いいなって思いました。
うちのチビは、日本語の教室に習い事に行ってますが、そこの先生が、年配の先生なので、子どもたちはみんな大好きです。うちも、おばあちゃんはどちらもオーストラリアにいないので、こっちでオーストラリアの日本人おばあちゃんを見つけたいなって思いました!
学校に入ってから
学校に通うようになってからは、英語と日本語の接触時間は14対3ぐらいで、起きている時間の約20%しか日本語の環境はなかったようです。
晩ご飯の両親との会話、補習校の国語の勉強、寝る前の読書ぐらいしか、質の高い日本語接触はなかったようです。
やはり、来年プレップに入るチビは圧倒的に英語の時間が増えてしまいそうです・・・。今後の課題です・・・。
日本語発達に合わせた日本滞在
中島先生はある日本へも3度ほど連れて帰ったようです。
語彙が増えて、日本語の基礎文型を使いこなす時期4−5歳の時
4歳の時 5ヶ月
5歳の時 3ヶ月
抽象語彙の伸びる10−11歳の時
10ヶ月
これらの時期は日本語の発達上のキーポイントと中島先生は判断したようです。
私もコロナがなければ今年は日本の幼稚園デビューをさせたいと目論んでいました・・・悲。
残念ですが、日本に行けるようになったら、やはり日本の幼稚園や学校に通わせたいなと思っています。
3-4歳のチビの日本語時間
では、実際、産まれた時からオーストラリアで生活しているチビはどのくらい日本語に触れているのでしょうか。ルー語は死語?かもしれませんが、うちはルー語が日常かもしれません。。。
そんな日常はきっと、色んなことばにふれているから、かもしれません。
どのくらい、英語・日本語・韓国語に触れていたのか、ちょっと振り返ってみました。
昨年の日本語の時間
去年のコロナという状況で、一気に英語環境が減ってしまいました。
ロックダウンが始まる前は、週に2日ほどチャイルドケアに預けていましたが、ロックダウンが始まってからは、ろくに行けませんでした。週に0〜1日ほどしか英語の環境はありませんでした・・・。
(去年の状況については、詳しくはコチラから↓・・・)
去年のチビのことばの割合はと言うと、
日本語時間 |80 - 98%くらい
ロックダウン中、ほとんど、母親と一緒だったので、日本語全開!暇すぎたおかけで、ひらがな・カタカナマスターするほど、日本語の時間が大部分を占めていました。
(ロックダウン中唯一頑張れた日本語習得についてはこちらです↓)
韓国語時間| 10 - 15%くらい
父親はロックダウン中、絶賛お仕事をしていたので、日中はほとんど家にいませんでした。
仕事から、帰ってきてから、少し韓国語で遊んでもらったくらいでした。
オンラインで、毎週40分ほど、韓国土曜校の授業を受けていました。
ハングルがすきなだけで、先生の言っていることがわかっていたのか不明です。
質問されても、特に韓国語で返していなかったので、少しインプットが増えただけ・・・?!
英語時間|0 - 10%だけ・・・
ほとんど英語に触れる機会はなかったように思います。ロックダウン中通える時は、週に1日ほどチャイルドケアに通い、たまに公園で友達と遭遇して遊ぶくらいでした。
使っていないから忘れてしまったんだろうと思いますが、去年のロックダウン中は誰にもわからない英語を話していたこともありました。
ある時、チビの友達に
「なんて言っているの?日本語?」
ときかれたことがあります。
本人は英語を話しているつもりだったのでしょうが、私にも何を言っているかわかりませんでした。
また、ロックダウンの後半にチャイルドケアに行きたがらない時もありました。
前日の夜、
「あした、ほいくしょ行かない!」
と言っていました。恐らく、英語を話すのが大変だったんだと思います。行ったら行ったで、問題はないのですが、行きたがらないのに連れて行くのは、少し心が苦しかったです。
とは言いながらも、休むことなく送り出し、家でも絶賛日本語を話していました・・・。
今年の4歳チビの日本語の時間
オーストラリアでは、5歳になると、プレップが始まり、学校に通うようになります。
4歳は、キンダーやチャイルドケアに行く最後の年齢ということもあり、親は最後のチャンスとばかりに日本語(韓国語)を頑張ってもらいたいという意気込みです!
特に去年のロックダウンのビハインドを取り戻すべく、日本語・韓国語共に、教室に通い、色々忙しくしています。
でも、キンダーに通う時間も増えてきて、少しずつ現地語(英語)が増えていく時期でもあります。
英語の時間| チャイルドケア 週3日 (週27時間ほど)
今年に入ってからは、週2日のチャイルドケアが、途中から週3日になり、今では元気に楽しく通っています。朝行く時間も早く、迎えに行く時間も結構遅いので、9時間ぐらい保育所にいます。
チャイルドケアのキンダープログラムがある、一番上のクラスにいるのですが、今はそのクラスで数字や文字に触れているようです。
おかげで、英語は教えなくても、だんだん単語が読めるようになってきたり、書くようになってきました。
自分や家族の名前を書くのが好きなようです。
韓国語の時間| 韓国土曜校とお父さんとの時間(週10-20時間ほど)
韓国土曜校では、毎週約3時間、お友達や先生と韓国語で過ごしています。お父さんとも韓国語で会話しています。最近は私がわからなくても、チビは理解している韓国語が増えてきました。
日本語の時間| 日本語のおけいこと、家での母親との時間(週60時間ほど?!)
今のところ、週に4日は母親と一緒なので、まだまだ英語や韓国語よりも日本語にふれている時間の方が多いです。
日本語のおけいこでも、日本語のみで約2時間過ごしています。
最近のチビのことばの様子・・・
韓国語と英語がいい勝負ですが、今はおそらく英語がやや優勢かと思われます。
友達のことばのマネなのでしょうが、「オーマイグッドネス グレイシャス」ってよく言ってます 笑。それ以外にも、少しルー語が増えてきました。「プッシュして。」 とか色々混ざっている感じです。また、私の発音を訂正することもあります。特に "th"の発音・・・
「おおお、、こうやってだんだん日本語→ルー語→英語になっていくんだな。」
と、戦々恐々していますが、それを食い止めるべく、できることはないかと色々頑張っているところです。
オススメ日本語時間の使い方
車での時間を有効活用!
今住んでいるところは、トラムや電車も通っているし、不便なところではないので、車を持っていない人も多いのですが、チビが産まれてからは、車で移動することが多くなってきています。
日本と違って、海外生活をしている方は車の移動が少なくないのではないかと思います。海外生活では、遠くのアジアングローサリに行ったり、日本語の習い事に、車で行ったりすることも多いと思います。車の時間をぜひ有効活用してみてください!
うちの場合、日本語の教室に行くにしても、車で片道約20分ほどです。スイミングの習いごともまあまあ遠いので、毎週車に乗る時間というのが、まあまああります。
車では特にすることもないので、ここぞとばかりに日本語を聞かせています。
2歳ごろから童謡
出産した際に、貸していただいた、童謡のCDを2歳ごろからかけていました。
結構好きな童謡が多かったので、何回聞いても飽きることはありませんでした。今でも、時々かけますが、いっしょに歌ったり、寝る前にも車で聞いた歌を歌ったりしました。
4歳ごろから子ども落語も!
童謡を、本当にすり切れるほどに聞いたので、日本から子ども落語のCDを送ってもらって、聞いています。
最初のうちは、落語をかけると、童謡にして欲しいと言われていたのですが、そのうち興味が出てきたみたいで、今は子ども落語を聞いています。
「落語にして!」 「じゅげむがいい!」などと、色々リクエストもするようになりました。
子ども落語、オススメです。
今は、三遊亭遊馬さんの子ども落語をきいていますが、楽しいです。yuuba.x0.com
今は、じゅげむを言えるようになってきたり、平林のお話に出てくる歌を歌ったりします。
そして、普段は使わない日本語をコピーではありますが、言ってみたりもします。
「すごいなー」
って感心しています (親バカ 笑)。
話の内容を聞きながら、単語の意味を聞いてくるので、理解しながら聞くようにもなってきました。
私も落語が楽しくなってきて、いっしょに聞いています。時々、平林やじゅげむを一緒に口ずさんでいます。
こども落語2も送ってもらうよう、日本の家族にお願いしたところです!
まとめ
4歳バイリンガル児の海外での日本語時間について、色々振り返ってみました。
来年プレップを控え、日本語にふれる時間が段々と減ってきている時ですが、少しずつでも日本語にふれる時間を持つことができたらなと思っています。
移動時間に日本語を聞くのは、時間のないお母さんにもできる、とっても簡単な方法だと思いますので、良かったらやってみてください!
参考文献
中島和子著「バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること」 アルク 2002