イマージョン教育とは | 成果と問題点
2021年2月1日
今日は水族館に行きました。家族3人で150ドルほど・・・ 高い!年間パスは100ドルほどなので、私とチビは年間会員になりました。レゴランドにも行けるので、良いかなと思います。
前回の続きですが、メルボルンには、日本語と英語のバイリンガルの平日の公立学校がありますので、少しイマージョン教育について紹介させてください。
イマージョン教育とは
イマージョン教育とは、「バイリンガル教育の方法」(中島和子先生)によると
「そのことばの環境にトータルにひたる」という意味で、学校などで、外国語で授業をする教育です。
反対のことばはサブマージョンで、これは「溺れて浮かび上がれない」という意味が含まれています。
例えば、外国から日本に引っ越してきた子どもがいきなり、日本の学校に入るようなことです。
最近は、日本の学校もそういう子どものためのサポートをするようになってきましたが、いきなり放り込まれた子供は溺れそうになりながら、もがいてもがいて、日本語を習得するのです。
その中で、習得できる子もいますが、脱落してしまう子も実は結構いるのです。
オーストラリアで産まれたうちのチビは、それに近い状況を経験します。Prepに入るまで、ほぼ日本語の環境で、それから現地の学校に行きますから、サブマージョンに近いかなと思います。
イマージョン教育の歴史
今は色々なところでこのような教育がありますが、日本では米軍基地では以前からイマージョン教育をしていたそうです。
また、アメリカにも中島先生の本によると1996年の時点で、日本語イマージョンの学校が11校ほどあるようです(25年も前!)。
イマージョン教育はカナダのフランス語圏からはじまったそうで、その原型はなんと1965年からということが驚きですよね (45年以上も前!)。
英語とフランス語のイマージョン教育はそんなに古くからあったのですね。
そして、その教育方式が今でも様々な国、様々な言語で行われている点を考えると、プラスのことが多いという見解があるんだと思います。
イマージョン教育の成果
イマージョン教育において、おしなべて言えることは
「外国語の力は期待していたほど高度に発達しないが、学力ではモノリンガルに劣らず、母語の読解力ではモノリンガルよりも高くなる傾向がある」(「バイリンガル教育の方法」中島和子)
のだそうです。ふむふむふむ。。。
最後の「傾向がある」というのは人によるってことなのでしょうが、全体的にはプラスの影響があるということはわかります。
プラスの影響がある要因としては、使い分けがはっきりしていることと、接触量が圧倒的に多いことなのだそうです。
ただ、問題点もあるようです。
- 子ども達の間では混ざった言語使用になりやすい
- 教室の中での決まった表現に偏りがちになる
- 聞く力はネイティブ並みに伸びても、話す力はなかなか伸びない
- 文化の学習が難しかったり、保持するのが難しい
使わなければ保持は難しいのは当然のことで、イマージョン教育に限ったことではないですよね。
また、ネイティブになることも期待してはいけませんね。外国語の力は期待していたほど高度に発達しないということですから、ネイティブ並みの外国語力は期待できないということです。
特に期待していたほど(どのくらいの期待値かは分かりませんが・・・)話す力は伸びないという点は、イマージョンの学校に入れるときは心しておく必要はあるかとは思います。
ただ、イマージョン教育はその点のみを伸ばす教育ではないということです。もっと、他の部分で伸びるものがあるというところは、イマージョン教育を行なっている学校にお子さんを入れることを考えているママさんたちは、知っておくべきかなとは思います!
うちの場合
私自身は、もしメルボルンに韓国語のイマージョン教育があったら、その学校にチビを入れてみたいなあと考えています。
大きな理由としては、韓国語の力を伸ばしてほしいという気持ちはあまりなく、そこで、友達を作って欲しいと思うからです。
問題点に、文化の学習が難しいとはありましたが、そこに通うことで、少しでも韓国の文化に触れたり、友達を作ってくれたら、本人のアイデンティティにも大きくプラスに影響するんじゃないかと思うからです。
また、私自身もママ友から色々と韓国の情報を得たいという思いもあります😅
韓国料理を教えてもらったり、テコンドーなどの習い事情報なんかも教えてもらいたいなあって思っています。
でもイマージョン方式の韓国の学校は今の時点ではメルボルンにはないので、残念です・・・😣。
ただ、韓国語バイリンガルのチャイルドケアは家から少し離れたところに、2年ほど前にできました。韓国の平日バイリンガル 学校ができる日も近いかな?!なんて期待しています😀!
まとめ
今は本当に色々な教育スタイルがありますから、自分の家族のスタイルに合った教育は何か、色々リサーチしてみるのも、バイリンガル子育てには必要かなと思います!
ここでも、少しずつバイリンガル子育ての情報を発信していきますので、少しでも参考にしてもらえたら幸いです!
いつもうまくまとめられず、長くなってしまいますが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!