徒然オーストラリア日記

オーストラリアでの生活 バイリンガル子育てメインで、これまであったことや、思うことを色々書いています・・・。 バイリンガル育児をされている方、これからされる予定の方などと情報を共有できればと思います。。。 オーストラリアに来て、はや10年。今は、子供が4歳になりました。 毎日試行錯誤です・・・。


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子どもの国籍について|案外複雑で考えさせられる問題・・・

 

こんにちは。

 

ちょっと忙しすぎて、更新できずにおりました・・・。

 

 

前回、日本に行く準備として、パスポートの再取得の話をしていましたが、

オーストラリア生まれのチビの国籍について、ちょっと深掘りしようと思いながら、ずいぶんたってしまいました😅

 

 

 

前回の投稿についてはこちらから↓

 

tsurezureaus.hatenablog.com

 

 

 

国籍とは

 

日本の国籍について

チビの国籍についてちょっと考えたら

 

まずは、ちょっと国籍の定義ってなんだろうっていう疑問が・・・。

 

法務省のサイトをググってみました。

 

国籍とは,人が特定の国の構成員であるための資格をいいます。
国家が存立するためには,領土とともに,国民の存在が不可欠ですから,国籍という概念は,どこの国にもあります。しかし,どの範囲の者をその国の国民として認めるかは,その国の歴史,伝統,政治・経済情勢等によって異なり,それぞれの国が自ら決定することができます。このことから,国は,ある個人が他の国の国籍を有するかどうかまでは,決めることができません。

法務省:国籍Q&Aより

 

国籍というのは、

 

国の構成員であるための資格・・・ 

 

なのだそうです。

 

そして、出生時に日本国籍を取得するには、以下の事項があてはまらないといけないみたいです。

 

 日本国籍を取得する原因には,出生,届出,帰化の3つがあります

 出生(国籍法第2条)
 (1 ) 出生の時に父又は母が日本国民であるとき
 (2 ) 出生前に死亡した父が死亡の時に日本国民であったとき
 (3 ) 日本で生まれ,父母がともに不明のとき,又は無国籍のとき

 

法務省:国籍Q&Aより

 

 

生まれたときに、お父さんか、お母さんが日本人であることや、日本で生まれたが、父母がわからなかったりした場合に、日本国籍になるようです。

 

オーストラリア国籍(市民権)事情

オーストラリアは少し事情が違うようです。

 

生まれたときにオージーになる人・ならない人

 

オーストラリアでは、

 

  • 親の国籍
  • 親のビザの種類
  • 生まれた場所

 

で、子どもの国籍が決まるようです。

 

オーストラリアでは次のように、子供の国籍を決めているようです(大体の場合において)。

 

1. 

親がオージー🐨

生まれはオーストラリア🐨

 

→ 子どもはオーストラリア人🐨

 

 

2. 

親がオーストラリア永住者(オージーではない)

生まれはオーストラリア🐨

 

→ 子どもはオーストラリア人🐨

 

 

3. 

親がオーストラリア永住者

生まれはオーストラリアではない

 

→ 子どもはオーストラリア人ではない(しかも、オーストラリア入国に時間がかかる・・・。)

 

4. 

親がオーストラリア定住者(永住者ではない・期限つきのビザ)

生まれはオーストラリア🐨

 

→子どもはオーストラリア人ではない

 

日本とちょっと違うところ

 

注目すべきは、2のところでしょうか・・・

 

オーストラリアでは、

 

永住者の子どもがオーストラリアで産まれた場合、子どもはオーストラリア人となります。

 

ここは、結構日本と違うところかもしれません。

 

3については、詳しくこちら↓にありますが、永住者の子どもがオーストラリア国外で産まれた場合、オーストラリア入国までにずいぶんと時間がかかるそうです😨。

 

永住者なら、わざわざ日本へ里帰り出産なんかは、ちょっと考えたほうがいいかも・・・って思ったりしました・・・。(余計なお世話😅)

 

www.sbs.com.au

 

 

チビの場合

 

チビは、オーストラリアの国籍分類上では、↑のにあたります。

 

親である我々が、チビが産まれた時は定住者だったので。

 

アメリカは、アメリカで生まれたらアメリカ国籍を取得できるそうですが、オーストラリアは日本と同じく、オーストラリアで生まれたからといって、オーストラリア国籍は取得できません。(1986年まではアメリカと同様だったようです。)

 

そして、

 

日本の国籍分類上では、親が日本人なので、日本人となります。そして、同様に韓国人でもあります。

 

つまり、

 

オーストラリア生まれ・オーストラリア育ち🐨

 

ですが、

 

日本人🇯🇵で韓国人🇰🇷です…

 

そして、オーストラリア人ではありません。

 

ただ、

 

チビは、産まれた時はオージーではありませんが、生まれてから10年オーストラリアに住んでいれば、国籍を申請し、取得する資格があるということです。(SBS こどもの国籍より)

 

Wikipediaには、

Children who are born in Australia but did not acquire citizenship at birth may otherwise automatically acquire citizenship if they are ordinarily resident in the country for the 10-year period immediately following their birth. (Australian nationality law - Wikipediaより)

 

とあります。

 

10歳になったら、オーストラリア人になれる・・・?!

 

そしたら、

 

オーストラリアのパスポートが取得できて、

 

この前何百ドルも払ったリエントリービザが必要なくなる?!!(←前回記事参照)

 

5年ごとに三人分、千数百ドルも払うリエントリービザ・・・

 

この前ビザを申請した際に

 

😨お金が消えていく〜💸💸

 

って思いましたが、

 

もしかしたら、次回のビザ申請の時には、チビは必要なくなるかもしれません。

 

 

オーストラリアの市民権(Citizenship)を取得するのにもお金がかかるようですが、

 

↑のウィキによると、

 

automatically acquire citizenship

 

とあるので、もしかして、タダ?・・・ 

 

こちらについては、まだまだ先のことなので、ちょっと情報を精査する必要があります!

 


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チビのビザ及び国籍取得経緯について

日本国籍について

 

チビが産まれた時に、病院を通じて出生証明書を発行してもらいますが、それをもとに、日本の役所に出生届を提出しました。

 

出生届の提出、慎重になりました。

 

というのも、

 

3か月以内に出生の届出とともに日本国籍を留保する旨の届出

法務省:国籍Q&Aより

 

をしなければならないからです。

 

外国で生まれた子で,出生によって日本国籍と同時に外国国籍も取得した子は,一定の期間内に,日本国籍を留保する意思表示をしなければ,その出生の時にさかのぼって日本国籍を失うこととされています

法務省:国籍Q&Aより

 

3ヶ月以内に出すのを忘れてしまい、日本国籍を取得できなかったという話も聞いたので、

 

責任重大!

 

出産後、バタバタの中、なんとか、任務を終えることができました。

 

オーストラリアビザについて

 

オーストラリアの国籍がないチビは、チビもオーストラリアに住んでいる以上、VISAが必要になります。

 

とりあえず、日本の出生届を提出後、日本のパスポートを取得し、当時の定住ビザを申請しました。

 

日本のパスポートをもとに、私たちが当時保持していたVISAを発行してもらいました。

 

韓国ではなく日本のパスポートでチビのVISAを申請したのは、単に私が全て手続きをしていたからです。

 

 

もしかしたら、苗字の関係で、韓国パスポートで手続きした方が簡単だったのかも・・・

 

とは思っています😅

 

 

韓国国籍について

 

日本の出生届や、オーストラリアのVISAの申請と同時に、うちの韓国人(チビのお父さん)に、韓国の領事館に出生届を出してきてもらいました。

 

そのときに、

 

出す必要ある?

 

って言われたんです・・・。

 

は?当然じゃない?韓国人の子なんだから・・・

 

って思ったんですが・・・

 

召集されるよ・・・

 

って言われて・・・ 

 

えーっ😨

 

て思いました・・・。

 

そうだ・・・

 

韓国は兵役があったんだと・・・

 

チビは男の子・・・。想像すらしていませんでしたが、将来兵役に行かなくてはいけないのか・・・?!

 

ということは、兵役に行くつもりがないのであれば、国籍を放棄しなくてはいけないので、そもそも韓国籍の取得の必要性がなかったのではと・・・。

 

海外にいても、召集されるのかなあ・・・😨

 

そういえば、

 

  • チビのお友だちの韓国人のママさんも、子どもは韓国籍を取らなかったそうです・・・。
  • 子どものために家族全員オーストラリア人になった元韓国人家族も・・・。

 

そうかあ・・・と、 

 

バタバタしていて、とりあえず出してきてもらったのですが、もしかしたら浅はかな考えだったのかもしれないと・・・ちょっと思っています・・・。

 

どうなんでしょう・・・。

 

先にならないと、よかったことなのか、よくわかりません・・・。

 

 

まとめ

 

国の構成員であるための資格は、国によって取得方法も違うし、色々難しい問題だなって思っています。

 

日本で生まれて、当たり前のように与えられた、日本国籍・・・。

 

これは、当たり前のようであって、決して当たり前ではない・・・?!のかも・・・

 

考えさせられます。

 

イスラエルからの移民の知り合いは、

 

せっかく移民としてオーストラリアにやってきて、オーストラリア人になったのに、

子どもさんはオーストラリア人ではなく、イスラエル人になったのだそう・・・。

 

アイデンティティの問題で、と言っていましたが、お母さん、ちょっと悲しそうでした・・・。

 

この先、国籍選択は、アイデンティティも絡む問題になってきます。

 

チビがどう思い、選択していくのか、自分には全く未知の領域です。

 

どの選択をしても、尊重してあげられる母になれるんでしょうか・・・😅

 

そんな、菩薩みたいなことできるか自信ない・・・

 

全く自信はないですが、なんとか頑張って(!)見守っていきたいと思います。。。

 

今日もありがとうございましたー!